6月26日(日)、私は名古屋の愛知大学茶道研究会さんが催した「黎明茶会」に行ってまいりました。一緒に行ってくれたのは今年入部した新入生でとても興味深かったそうです。また、名古屋キャンパスの愛大茶道部さんの流派は「松尾流」で、私達裏千家とは所作が異なっているので、新入生にもその差異がちょっと気付いたところがあったようです。その点についても、話し合ってみたいです。
ところで茶会は刈谷市美術館の敷地内にある「佐喜知庵」という場所で行われました。この名前の由来は豊田佐吉から「佐」、豊田喜一郎から「喜」、そして知識の「知」からそれぞれ一字をとって名付けられたそうで、トヨタ系各社からの寄付で併設されたそうです。
そして私達は黎明茶会で濃茶と薄茶を頂きました。
まずお濃茶を頂く為にに四畳半の茶室に入りました。この時、点前座の勝手付に設置された小さい戸はなんだろうなあと考えながら亭主が来るのを待っていると、ご亭主さん、お茶碗を持ってきた後にその戸を開けて建水を出したので驚きました(^^;、正直まさかあれが洞庫で、そこから建水を出すとは思わなかったので…あと茶室の雰囲気も薄暗くて良かったです。
続いて、薄茶は広間の方に移動し、そこで一服頂きました。この時のご亭主さんは先ほどと異なる方だったのですが、仕舞いの時に帛紗を桑子卓に「蝉結び」して飾りつけ、その上で総飾りをしてくださいました(°Д°;)
蝉結び…私達の稽古では一度もやったことがないので凄く新鮮でした。
個人的にサプライズが多くて見るのが楽しい茶会だと思ったし、一緒に行った新入生にも良い刺激だったと思います。愛知大学茶道研究会さん、ありがとうございました。
補足
洞庫(どうこ)…点前畳で座ったまま道具の出し入れができるようにした押し入れ式の棚
蝉結び…夏の時期に帛紗を蝉の形にして飾ることがあり、その時の結びのこと