2018年12月22日土曜日

小習~長緒茶入と杉棚~

 お久しぶりです。中村です。

 現在は茶道部での業務を全て次世代に渡しており、好きな時間に稽古に行っている状態です。卒業に向けた修論作成やデータまとめ、追実験等で忙しく、ストレスも非常に溜まりますが、こうしてひと時お茶に触れることで解消しています。正直重要なことであると思います。

 さて、先日の稽古でS先生が「杉棚」を持ってきてくださいました。これは中棚がスライドできるようになっており、水指を扱う時に手前や奥に移動させる棚です。そしてもう一つの特徴が勝手側の壁に「釘打」があること。というわけで、↓の道具を出してお点前しました。
 小習十六ヶ条の一つ「長緒茶入」。仕覆の緒がとても長く、その緒の扱いがとても難しい道具です。何故今回使わせて頂いたかというと、杉棚の釘に、仕覆を引っ掛けることができるからです。大抵の場合、中々引っかからないですが、先生の手伝いもあり、引っ掛けることには成功しました。また復習していこうと思います。
 この日はそれなりに他の部員も来ていたので、先輩として彼らにも小習の一つを見せることができて良かったです。こんな感じで、卒業までの残り少ない時間に、次世代に色んな道具やお点前を見せておくのも個人的なちょっとした使命であります。

 今年のお稽古は終わってしまい、次回は新年です。そんなことよりも、もう卒業してしまうのか、と寂しさを覚えてます。あと3ヵ月ちょっとですが研究の合間に稽古場に行くのは、できる限り続けたいですし、時間を大切にしたいと思います。

 それでは皆様が良い新年を迎えられるようお祈り申し上げます。

2018年12月10日月曜日

白露茶会

遅れてすみません、大橋です。
12月9日(土)に、城山八幡宮で催された「白露茶会」に先輩方と出席いたしました。

この度のお茶会では点心、濃茶、薄茶が振る舞われました。お菓子も手作りで、落雁とたまごボーロを頂きました。手作りというところに、一同、温かみを感じました。(たまごボーロが特に美味しかったです!)
薄茶の御点前をしてくださった方は見ているこちらが心静かになるような手並みで、濃茶も普段と味が違って美味しく頂きました。板の間を彩る花材も季節に見合い、ささやかに場を盛り上げていました。
本格的な炉が使われている様も初めて拝見させていただき、感動しました。

2018年10月22日月曜日

和菓子作り体験

おそくなりました、大橋です。
だんだん寒くなってお布団が恋しい季節になってきましたね。

さて、10月13日に愛プラザで、「和菓子 京や」の小松先生 指導の下、練り切り作りを体験させていただきました。



今回は、白生餡にお砂糖と求肥、山芋を加え、練り切り餡を作るところからの体験でした。山芋で粘りをつける練り切りは、今の和菓子屋さんではあまり作られていないそうで、貴重な体験をさせていただきました。

また、餡を桜や菊などに形成していく段階では、作り手の個性が出てとても面白いと、思いました。


このような伝統が長く続いていけばいいと思います。この度は京やさん、楽しい体験をありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします!

2018年10月12日金曜日

技科大祭2018

こんにちは、大橋です。

10月6日(土)、7日(日)に技科大祭にて「技科大庵」を開き、呈茶をさせて頂きました。1日目は台風の影響か 雨が降ってしまい、客足が少なくなってしまうのではと心配しておりましたが、そこまでではなく、また 2日目にはたくさんのお客様にご来席いただき、とてもうれしかったです。




1日目のお菓子は京屋さんの秋の和菓子「秋の訪れ」でした。色合いが可愛らしく、味だけでなく見た目でも楽しめるお菓子でした。



2日目のお菓子も京屋さんのもので「利休饅頭」でした。菊の文様が描かれており、中の餡が、サツマイモで作ってあり 秋らしさを感じました。




私たち 新入生は、お点前と半東を行いました。人前でのお点前は初めてだったので皆 緊張
しておりましたが、先輩方のサポートもあり、無事 執り行うことができたように思います。




今回、初めて人前でお点前をした新入生 数人にコメントを貰ってきました。

横山さん
袴を着て、人前でお点前をすることは初めてで非常に緊張しましたが、無事に終えることができ、ほっとしています。お客様にも喜んでいただけたのでやりがいを感じられた二日間となりました。これからも励んでいきたいと思います。

河野さん
初めて人前でお点前をしたので、とても緊張しましたが、無事に終えれてよかったです。とても充実した二日間でした。今後も、もっと励んで頑張っていきたいです。

東畑さん
人前でお点前をすることがTUTEXPO以来なので緊張しましたが、自分の中ではしっかりとお点前をできていたので安心です。これからも精進してより良いお点前ができるようになりたいと思っています。

自分
お点前の作法の順序を覚えるのも大事ですが、ひとつひとつの動作を丁寧に行うようにと先生方が、よく仰られていますがその訳が今回 人前でお点前をしてみてよくわかりました。お客さんを目でも楽しませることも、茶道に必要なことなのですね。これからの日々のお稽古でも意識して練習していこいうと思いました。


この度は、技科大祭「技科大庵」にお越しくださり、誠にありがとうございました。これからも部員一同精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。

2018年10月10日水曜日

ふつうの茶会

はじめまして、新入生 B1の大橋です。
投稿が遅れてしまい申し訳ありません....。





9月22日(土)に、三の丸会館にて「ふつうの茶会」を開催いたしました。
皆様 ご来席いただき、誠にありがとうございました。朝の雨とは打って変わり、お昼ごろからは お日様も見えて 良いお茶会となったように思います。

今回のお軸は 泰道和尚 の 一期一会 となりました。一回一回のお点前を大事に また、皆様との出会いを大切にしていきたいという思いの詰まった 温かみの感じるお軸だなぁ と私は思いました。





今年の灰方は伊藤先輩にやっていただきました。先輩本人は まだまだ とおっしゃっておりましたが、とても素晴らしい出来だったと思います。お点前にも、今年で卒業してしまう先輩方がいて、寂しくなってしまうなと思う反面、練習をして先輩方に近づけるように頑張ろうという気にさせられました。




先生方や、OB、OGの皆様、その他お越しくださった方、大変ありがとうございました。これからも、部員一同 佐々木先生、高橋先生 の教えの元、頑張りますのでよろしくお願いします。






2018年6月9日土曜日

黎明茶会に行きました

こんにちは

中村です。さて、先月愛知大学名古屋キャンパス茶道部様主催の「黎明茶会」に部員の後輩と行きました。
場所は岡崎城にある茶室の「葵松庵」。スーツだととても暑い日中でしたが、茶室内はそうでも無かったです。
濃茶のお菓子を写真に撮らせていただきました。外郎のような食感でした。若紅葉も季節に合って素敵でした。
濃茶席では「包み帛紗」のお点前でした。このお点前は茶入が無い代わりとして棗を濃茶器として使う場合のお点前です。裏千家では小習に含まれていますね(今回は松尾流)。どんなお点前かは知っていましたがそのものを見たことは無かったので驚きました。また、水指が「釣瓶」であり、暑い時期に涼しさを感じる道具でした。
最後に薄茶ですが、桑子卓の総飾りを見せてもらいました。棚の勝手側手前の柱に帛紗を結ぶ「蝉結び」は裏千家では行わないので面白い趣向だなあと関心しました。

他の大学の茶道部の茶会には何度も行っていますが、普段見ることが無い道具を見せてもらえるので良いですね。とても興味深い時間を過ごすことができました。愛知大学茶道部様、ありがとうございました。

2018年4月25日水曜日

歓送迎茶会

こんにちは

中村です。
先日、蒲郡市民会館で催された「歓送迎茶会」に参加しました。
なんと今年から三河地方で働き始めた新OB(後輩)も参加してきてくれました。曰く、卒業後も茶道を続けたい。今は先輩(私)の社中にいたい、とのことでした。茶道の良さは、ずっと続けていける、勉強できることです。卒業後も、ずっと彼がお茶を好きでい続けていることを願っています。

さて、今回青年部を卒業する方の中には私が1年生のころから顔見知りである方もいらっしゃいました。なんとなく、年月が経つ早さを感じました。

今回の本席には、蓋置に銀線紐鼓、花入に竹笛が使われており、なんだか雅楽でも始まりそうな雰囲気でした。これらの道具は三河青年部が発足したときからあるそうです。
まだ大学院生であるはずなのになんだか時の経つ早さを実感したお茶会でした。
どんなに年月が経っていても、お茶を続けていけたらなあと思いました。

2018年2月4日日曜日

新年互礼会

 こんにちは。B3の清水です。先日は三河青年部主催の新年互礼会が蒲郡市の市民会館で行われました。私達はここで、お運びの手伝いとして参加しました。
午前の部から私たちは薄茶席のお運びを手伝いました。最初は何が何だかわからずうまく動けませんでしたが、青年部の方達が的確な指示を出してくれたので、なんとか立ち回ることができたのではないかと思います。
 午後の部に入ると、席に入るお客さんの数も少なくなってきたため、学茶席と薄茶席に入らせていただきました。学茶席では、高校生が盆略点前をしていました。薄茶席でのお点前は、僕らが技科大でもやった御園棚によるお点前でした。
今年は戌年ということで、出てきたお菓子が犬の形を模したものでした。
お手伝いとはいえ、このような大きな茶会に参加するということで僕を含め新入生一同緊張していましたが、先輩や部長が引っ張っていってくれました。
 新入部員と言われていた僕らも気づけばもうすぐ4先生になり、1つ上の先輩となります。先輩と呼ばれるにはまだまだ未熟なため、これからも積極的に茶会や稽古に参加して、茶道の経験を積んでいきたいと思います。

2018年1月7日日曜日

2018年 新年の挨拶と六日会

ブログをご覧になっている皆様

新年あけましておめでとうございます。中村です。これからもブログは続いて行きますのでどうぞよろしくお願いいたします。

さて、先日は初釜の六日会に後輩と共に出席しました。
今回は三の丸会館の茶室「千切庵」で行われておりました。初釜ということで、寄付では下のようなお膳が運ばれました。こういった体験はなかなか無いので、ちょっとお得な感じがします。お膳のメニューもおせちを模したものとなっておりました。それぞれ味や食感が異なっているので楽しく、そして美味しく頂戴しました。
本席でのお菓子は「花びら餅」でした。ちなみに私は初めてこの餅を頂きました。ゴボウが餡とともに挟んであり、甘じょっぱい味が中々に美味なのです。茶碗も正客のものから順に「紅・白・松・竹・梅」をイメージしたものとなっていて正月らしさをかんじることができました。余談ですが、正客と次客の茶碗は赤楽と白楽で加藤隆生先生の作だと聞きました。
席中や席の後は青年部の方や先生方と挨拶をし、話すことができてとても和やかな雰囲気で良かったです。

ところで、前年は沢山の部員に恵まれたものの、一人当たりの稽古ができる機会が少なかった感じがすると共に、2年目以降の人でも出来るお点前が少なかったりしてました。今年はいろんなお稽古をしたいですが、それとともに後輩にも積極的にお点前のお稽古をしてもらいたいと考えています。そうして、部内の諸活動に向けて皆で一所懸命頑張っていけたら、また茶道に対して知識を増やせたらと思います。
また1年間よろしくお願いします。