2015年12月24日木曜日

お茶碗到着 そして年内最後のお稽古

こんにちは、中村です。

 今週火曜日は年内最後のお稽古でした。その前日、以前高山旅行で作らせていただいたお茶碗が到着したとの連絡を得たので火曜日の稽古の時間にみんなでとどいたお茶碗を見ることにしました。
 お茶碗を作った時の投稿「高山研修旅行 二日目」も参照してください(^^

 さて、旅行に行った部員が作った茶碗の一部を見てみましょう。こんな感じです。
作った茶碗の一部です(この中に私のもありますよ!)。中には形すら独特の茶碗もありました。それぞれ個性が出ていて面白いですよね。あとは、
 朝顔をイメージした模様や、
 青海波だったり...いろんな物がありました。
 これはヨーロッパからの留学生が作ったものです。形や色合いは和風なのに柄は欧州の雰囲気が出ていて不思議なお茶碗です。これがエキゾチックというのでしょうか。
 稽古が終わった後、やはりすぐ使うべきだと考え、それぞれ作った茶碗でお茶を立てて飲んだり柄についてそれぞれコメントしてみたり...とにかくどの茶碗も面白くて興味深くて話すのが楽しかったです。

 お茶碗作りを指導してくれた方からのメッセージで「今がお茶碗のスタートだと思っています。これから皆さんが使われて育ててもらいたいと思っています。」と、ありました。ですので、私は自分が作った茶碗をこれから積極的に使いおうと思いました。また、みんなが作った茶碗を集めて「ふつうの茶会」で使ってみたいです。
 そんなこんなで今年度最後のお稽古、和やか...というか人数が多かったので賑やかな感じで締め括られました。今年度の私の投稿はこれで最後とします。皆様が良いお年を迎えられますよう願います。

2015年11月18日水曜日

世界のお茶会がありあました

こんにちは、中村です。

 先週の金曜日、私たちの大学で「世界のお茶会」が催されました。

 世界の茶会とは、私たちの大学で毎年催されているフェスティバルであり、学内の留学生がそれぞれの国のお茶やお菓子を来てくれる方に無料で味わってもらうという国際交流です。私達の大学は留学生が多く、マレーシア、ベトナム、トルコ…等多くの国のブースがありました。そのため、いろんなお茶を楽しむことができました。
 勿論、私達はこのお茶会では「日本代表」として、参加させていただいています^^;
 袴を着た部員が盆略で抹茶を点て、来てくれる方にお菓子とともに提供していました。そして開始と同時に多くの方が日本ブースに来てくださったのでブースの回転がとても速く、忙しかった印象がありあます。日本人で抹茶を飲みに来る人も非常に多かったのですが、やはり「抹茶」は外国人から見たら興味深いものである為か、抹茶を飲みに来る留学生も多かったです。さらに、お茶の飲み方を知らない人ばかりなので、教えてあげると「何故茶碗を回すのか」等と興味津々に尋ねてくる留学生もいました。ほとんどの留学生は抹茶を「美味しい」と言って飲んでくれたのはうれしかったです。
 会場は、ずっと参加者でいっぱいでした。
 さて、世界のお茶会の会場にはステージがあり、Jazz部やアカペラ部などの学内サークルや留学生の各国のグループがそれぞれのダンスや音楽を披露していました。この写真はマレーシアのダンスです。マレーシア人はマレー系、中華系、インド系の三つの民族で構成されており、各民族のダンスと音楽を見ること出来ました。また、友達のマレーシア人も踊っていましたが上手でクールでした^^
 ちなみに学内の留学生ではマレーシア人が一番多かったりします。
 これはマレーシアのお茶「テータリック(Teh Tarik)」です。お茶にコンデンスミルクが入った、所謂マレーシア風のミルクティーです。二つのカップを使って高いところからお茶を注ぎ合って混ぜていきます。ある意味ではパフォーマンスですよね。そういった動作は、恐らく「茶道」のお点前に通じるものがあるのでは無いでしょうか。
 他の国のお茶とは違い、すごく甘く、それでいてさっぱりしているという、個人的には結構たまらない味です。本当に美味しいのでお勧めしたいし、また飲みたいと思いました。

 会場は終始賑やかで楽しかったです。また、いろんな人に私達の抹茶を飲んでいただいてうれしかったです。
 各国のブースを見てみるとそれぞれの国で、それぞれ異なるお茶の種類や飲み方があることに気付きました。そういうのを見ると「お茶を飲む」、「お茶を楽しむ」という文化は古今東西どの国にでもある、ということを知ることになります。その上で「じゃあ日本の茶道とは何ぞや」ということをお茶会の後に考えさせられるフェスティバルでした。これからも茶道のお稽古に励もうと考えていますが、たまには世界のお茶文化と日本の茶道の違い、なんてことも考えてみたいものですね。

2015年11月17日火曜日

今年も炉開きを行いました

    こんにちは、今回初めてブログを投稿させていただく駒津です。

    投稿が遅くなってしまいましたが、11月6日に炉開きを行いました。私は今年の春におちゃのかいに入部しました。それからずっと風炉でのお点前をしてきました。なので炉でのお点前がどんなものなのかとても楽しみにしていました。まずはじめに、みんなでぜんざいと小さく刻んだお漬物、柿をいただきました。このときにお箸の作法などを先生方に教えていただきました。例えば、自分が口をつけた部分を直接お盆につけないように置くことや、食べ終わったあとに全員でお盆の中にお箸をカタンと落とすことです。そのあとはみんなで稽古として薄茶をいただきました。

    また、先日の稽古で私は初めて炉でのお点前を教えていただきました。いままでとは座る向き、道具の位置など変わってしまう点がいくつかあって、少々戸惑ってしまいました。しかし、落ち着いてみるとそれぞれの手順はいままでと同じ、つまり、基本は変わらないということに気がつきました。なので、これからの稽古も真剣に取り組み、風炉との違いをしっかり理解していきたいと思います。
   それから、材料を調達してくださった方々、白玉を作ってくださった方々、そしていつもお世話になっている先生方にとても感謝しています。ありがとうございました。
 

2015年11月8日日曜日

光る釜敷

8月末から10月初頭にかけて就活が終わって、学会も終わって、ふつうの茶会、高山旅行、淡交会の東海地区大会と大きなイベントも無事終えることができて、久しぶりに時間ができたのでブログを書いている。
私が家で普段使うPCにはマイクロソフトのオフィスが入っていないため申し訳程度の日本語変換しかしてくれない。先ほどから何度ブログと打っても部ログとしか変換されない。
部のログ(log :記録)だから間違ってなくはないけど、やっぱり違う。騙されてはいけない。

 さて、10月3日、4日に浜松市のアクトシティ浜松で第49回淡交会東海地区大会が行われ、技科大からは6人が参加した。
しかし、今回はあまり知り合いを増やすことはできなかった。それでも今回の高山旅行(これを合宿と言い張る人もいるけど、楽しむことに重点を置いているので旅行である)でお世話になった方々に挨拶することができた。ご多忙な中作陶体験を引き受けてくださった飛騨青年部の部長や東海地区ブロック幹事、間を取り持ってくださった三河青年部の副部長さん、監事さんなど、多くの方の手助けによって成り立っていたことを忘れてはならない。

新しいつながりというのはあまりなかったものの、青年部が主体のブロック席には20の各青年部の特色の現れた席が設けられた。

 前置きはこの辺にして、本題へ。
 今回の地区大会では技科大などの学生がしつらえた学生席が設けられた。ここではお盆、茶杓、風呂敷、釜敷、結界などを技科大生が作ってきた。そのうち、私は釜敷を作ってきたっものの、どうなっているかうまく説明できなかったのでここに記しておく。

 今回作った釜敷には赤色LEDが5個と、橙色LEDが1個ついている。(地区大会1日目の時点では赤色3個のみ)また、湯の音を鳴らすためにスピーカがついている。電源には単4のアルカリ乾電池を2本もしくはニッケル水素電池を3本使うことにした。
 ところで、皆様は1/f揺らぎというのをお聞きになったことはあるだろうか。風に揺れるろうそくやさざ波などのエネルギーは周波数に反比例する。(下のグラフは横軸、縦軸ともに対数 出典: Wikipedia)

1/fゆらぎは低周波側のエネルギーが大きく、高周波のエネルギーが小さいためピンクノイズとも呼ばれる。釜の松風もこれに近かったため、ピンクノイズを作ってLEDを光らせ、スピーカを鳴らせば実現できる。これらの制御にはマイクロコントローラ(マイコン)という小さなコンピュータを使っている。

2015年11月7日土曜日

豊川市民茶会と愛知大学文化祭

 こんにちは。成瀬です。
 昨日豊川市民茶会と愛知大学文化祭に行ってきました。
毎年文化の日に開催されるこの2つのお茶会に私は今年で3年連続で足を運んでいます。
 ではまず豊川市民茶会の方から。
豊川に限らず市民茶会は他流派のお点前を見られるので私は裏千家以外の流派の席に入るようにしています。 今年は宗偏吉田流と煎茶薫風流の席に入りました。宗偏吉田流の席は亭主から一番遠い位置に座ったので残念ながらあまりお点前を見ることができませんでした。一方で煎茶薫風流の席は詰めの方に座ったのでお点前をしっかり見ることができました。煎茶はお菓子をいただく前といただいた後の2回お茶が出されます。一杯目は38℃ほどのぬるい温度で入れることで甘さを引き出し、二杯目はもう少しお湯を熱くし苦みを出すそうで味が同じお茶とは思えないほどでした。その味の違いに驚いていると半東の方が本来は一杯目で甘さ、二杯目で渋さ、三杯目で苦さを引き出す「甘渋苦(かんじゅうく)」という形でやると教えて下さいました。とても勉強になりました。m(__)m

  豊川市民茶会のあとに愛知大学文化祭のお茶席にお邪魔させていただきました。愛知大学さんのお茶会は毎年河口先生の珍しいお道具を見させていただけます。今年も大宗匠のお顔が書かれた棗や大宗匠のお姉さまが書かれた扇面などを拝見させていただきました。その中でも一番目を引かれたのがこちら
これは「利休黒角」という水差しだそうです。この幾何学的な形は理系男子の我々技科大生の心を一瞬で掴みました(笑。
 以上今年も文化の日に日本文化にどっぷり浸かった成瀬でした。

2015年11月2日月曜日

のきび茶会へ行きました

こんにちは、中村です。

 日曜日に名古屋大学茶道部さんが主催の「のきび茶会」に参加するために名古屋まで行きました。茶道部に入っていろんな茶会やイベントに参加してきましたが、この茶会は個人的に初めてであったのでとても楽しみでした。勿論一人で行ってきたわけではなく先輩二人と同級生一人の合わせて四人で行ってきました。

 催された場所は名古屋で一番大きいお社「熱田神宮」。初詣で訪れたことは多々あれどそれ以外の目的で来たのは初めてです。早めに行って境内を散策しようとの先輩からの提案を受け、茶席に入るまで散策をしました。
熱田神宮の創祀は約2000年前に日本武尊の死を偲んだ妃宮簀媛尊が尾張氏の祭場であったこの地にお祀りしたのが初めてだとされています。それから織田信長が桶狭間の戦いの戦勝祈願を行ったり、また各尾張藩主との交流を持ったとされています。
 この日は七五三の時期であり、小さい子どもを連れた家族をよく見かけました。その上この日は「熱田講社秋季大祭」の日であり、そのような大きな祭事があるためか人が沢山いてすごいなあと驚きました。それに大祭はそうそう見れるものでもないため、新鮮でした。
 茶席に入る時間が迫って来たので、のきび茶会が催される境内の千秋閣という場所に向かいました。ここのお庭には勾玉池があり実際に勾玉の形をしていて興味深かったです。庭園自体も趣があり、また、結婚式でも使われることがあるためか、全体的に美しく、また神秘的でした。

 訪れた千秋閣池のすぐそばにある立派な茶室でした。席入りすると茶室内は静寂でありながら、外から水の流れる音を聞くことができ、とても心地よかったです。茶室は八畳でそれ自体の形や雰囲気は落ち着いたものでありながら、スポットライトみたいな電灯が茶室を照らしていたため、茶室が明るい雰囲気に感じました。お点前は松尾流で、とても優雅に感じました。
 和菓子は「秋香」という秋らしい銘が付いていて、口当たりの良い甘さでとても美味しいお菓子でした。しかもこの茶会で出された和菓子、なんと名古屋大学茶道部さんの「お手製」。私は驚きを隠せなかったです。茶会を催す時に有名店で注文する自分たちとしてはただただ関心するばかりです。
 このような素晴らしい場所で、素晴らしい茶会を催して頂きありがとうございます。

 また、熱田神宮に訪れても普段行くことない茶室やその他の場所に行くことができて興味深かったし、楽しい思い出を作ることができて楽しかったです。

2015年10月12日月曜日

技科大庵2015

こんにちは、中村です。

 今月の10日、11日に大学の学園祭「技科大祭」があり、私達おちゃのかいも一席設けさせて頂きました。
 今年の技科大祭は雲行きが悪くなったり、さらに雨が降ってきたりと、何かと天候に恵まれなかったのでお客様が少なくてお茶やお菓子が沢山余ってしまうと心配しましたが、実際は多くの方がいらっしゃったのでとてもうれしかったです。また、来てくれたお客様もいろんな方がいて、例年は地元の方や青年部の方、愛知大学の方等が多いのですが、沢山客引きをした結果、学内の知り合いや友人、留学生の方も多くいらっしゃいました^^
 お越しくださった皆様、ありがとうございました。
  さて、技科大庵とは、毎年新入部員のお点前デビューをする場でもあります。今年は例年より新入部員が多く、一人が稽古をできる時間が少なかったため少し心配でしたが、技科大祭前に何度も自主練した甲斐もあり、皆落ち着いてお点前をすることができたので安心しました^^


ここからはおまけです。

 まず、今年の技科大庵で出ました和菓子「栗きんとん」です。岐阜県が発祥の和菓子であるため、東海地方の人には馴染みのある和菓子です。また材料の栗は秋の味覚であり、口当たりも良くて美味しい和菓子でした^^
 もう一度食べたくなるおいしさです。

もうひとつおまけです。
 総合文化部LEGO部門に所属する部員がLEGOで茶室を作ってくれました^^
 庭園には枯山水があるほか、茶室内にはちゃんと炉(隅炉)が切ってあり、床まで飾られていました。この室内は待庵をイメージしたのでしょうか。少ないパーツでこのクオリティには関心してしまいました。

 今年の技科大庵も皆の協力で無事に終えることができたと思います。個人的にはもてなす側もお客様もいろんな人がいて楽しい茶会だと感じました。

2015年10月4日日曜日

高山研修旅行 三日目

こんにちは、中村です。

 さて、高山研修旅行旅行最終日の話です。三日目は、茶道の研修として茶の湯の森を訪れました。
 茶の湯の森に行くとまず和菓子と薄茶を頂きました。この時のお茶椀はそれぞれの人にそれぞれ造の異なっており、また特徴的な模様や形をしているお茶椀ばかりでしたので拝見が楽しかったです。また、ふつうの茶会が終わった後であったこともあり、今回のお招きで亭主や半東の振舞いや茶会の進行などを参考にすることできそうです。
 お茶を一服頂戴した後は茶の湯の森のにある奥の茶室を見学しました。八畳台目ほどの茶室で、躙口が建物の中にありましたが、飛石や塵穴など、ふつう露地にあるものまで作られていました。茶室に入った後は簡単な作法や茶室・露地の用語など、茶道に関する様々なことを教えていただきました。個人的に印象に残った話は、茶道で学ぶことは日本の普段の生活における礼儀が多く占めており、かつては修道だったし、続けていく上で意味がある、ということです。いろんな話を聞いて、私も茶道もこれからも続けて行こうと思いました。
 茶室見学の後は敷地内の美術館に行きました。この美術館の目玉は何といっても「玉虫の厨子」。飛鳥時代から現存する玉虫の厨子は長い年月を経て、かつての玉虫の羽を使った場所を中心に輝きが失われてしまいました。ここにある物はかつてどのような色合いだったのか、長い時間と多くの人を動員して製作した複製ですが、その大きさや輝きは圧巻です^^ここに写真は無いですが気になる方は是非訪れることをおすすめします。玉虫の厨子以外にも玉虫の羽を使った台子や茶碗、はたまた鳳凰の像など玉虫の羽を使用した様々な美術品にはただただ驚くばかりでした。
 この後は昼食の後、多くの思い出と土産とともに電車で帰りました。三日目において私達の為にお茶席を設けさせて頂いたり、茶の湯の森の案内をしてくださった方々、とても貴重の体験をさせて頂きありがとうございます。

 全体的に今回の高山研修旅行は茶碗を作ったり、茶道の簡単な講習、飛騨高山の観光、おいしい食べ物…等々とても充実した旅行となりました。この計画をしている時は上手くできるのかな、と心配もありましたが振り返ってみると忘れられない思い出をつくることができたし、三日通してとても楽しかったです。


 今回の旅行を発案した先輩、作陶体験の時間をつくってくださった先生、茶の湯の森の見学の案内をしてくださった方、ホテルや電車の予約をしてくれた同級生全ての皆様に感謝いたします。

2015年10月2日金曜日

高山研修旅行 二日目

こんにちは、中村です。

 さて、高山研修旅行の続きです。二日目の朝は朝市へと行きました。高山の古い町並みには、「宮川朝市」があり、その時の野菜や果物、工芸品などを売っていました。
 朝から沢山の人が行き来していました。また朝市以外にも早くから開いている店もあり、それらの店や朝市で朝ご飯を済ませました。飛騨牛の肉まんや五平餅、みたらし団子などがあります。
昼頃になると飛騨地方のB級グルメのフェスティバル「味まつり」が開催されていました。飛騨の名産を使った美味しい食べ物が沢山あり、気付いたら満腹でした。
 その後は白川郷…ではなく飛騨の里へ行きました。飛騨の里とはこの地域の昔ながらの家である合掌造の集落を保存してある博物館です。歩いているだけで懐かしい感じがしていきました。高山と言えば、ここを寄らない訳に行きません。
 わざわざ白川郷まで行かずとも、田舎の雰囲気を楽しむことができます。ただ合掌造りの家を見て回るだけでなく、いろんな細工づくりの体験をしたり、田植えなどの季節のイベントも時期によっては見ることができます。

 飛騨の里の見学の後は「作陶体験」をしました。今回作ったものはお茶椀です。今回快く体験を引き受けてくださり、丁寧なご指導のもと作陶を教えてくださった先生、ありがとうございました。
 ちなみに作ったお茶椀には2種類あります。まず1つ目はお茶椀に模様を掘り、その溝に白い液状の土を流しながら全体を白く塗り、乾燥させて全体を軽く削る方法。2つ目は、最初に白い土を塗った後に模様を付ける方法です。
 終始丁寧なレクチャーを受けながら茶碗を削っていきました。しかしこの力加減が結構難しく、予想以上に時間がかかってしまいました。それでも皆で楽しみながら、少しどきどきしながら茶碗を作っていきました。そして最終的には皆それぞれ独特な模様を各々の茶碗に描いていました。
 模様が描かれた皆の茶碗は先生が焼き入れてくださいます。そして私たちのもとへ届くまで約二ヶ月かかるそうです。
 どんな茶碗になるか楽しみであり待ち遠しいです^^

さて、つづいて最終日である三日目です。

2015年9月29日火曜日

高山研修旅行 一日目

こんにちは、中村です。

 私たちおちゃのかいは今回、研修旅行をしてまいりました!場所は飛騨高山。おいしい食べ物や美しい自然、伝統的な文化が豊富な場所です。期間は2泊3日で25日から27日に旅行をしました。
 まず1日目、高山駅に降り立つとたくさんの外国人観光客がいて驚きました。いろんな地域から来ているそうで、私はまるで外国に来たかのように錯覚してしまいました。

 旅行参加者は15人、団体で観光するには人が多いので班別で自由行動を行いました。私の班がまず訪れた場所は「高山陣屋」という場所です。
 飛騨高山はもともと金森氏の領地でしたが、豊富な鉱物資源や木材資源がある土地であったため、17世紀の江戸時代に幕府が直轄領として統治されたようです。また、高山は昔から米には困らない土地であり、多くの酒屋や酒造場が存在しています。
 陣屋の中は実際に高山の政治をした場所や書類を作成した場所、台所などさまざまな場所があり、とても興味深かったです。
 人が住む場所や客間だけでなく、茶室まであります(^^;。やはり茶道は武士のたしなみであるとともに来客をもてなすのものでもあったのでしょう。

 陣屋を後にし、他の班の人と集まると国分寺に行っただの、民芸館を訪れただの、みんな違う場所に行っているのが面白かったです。特に興味深かったのが「古い町並みを散策し、地酒の飲み比べや飛騨牛寿司を食べた」という斑。斑には酒好きがいる上に他の班の班長も行きたがっていたので、その班の人と一緒に古い町並みを散策しました。
 古い町並み、それはまるで小京都と言えるぐらい古い建物が並んでいました。その中で上の写真の酒屋を訪れ、地酒を飲み比べしました。私はあまり酒を飲まないほうでしたが、酒好きの部員達は皆うれしそうな顔をして酒を飲み比べていました。酒好きにはオススメな店です。
 そのお店を後にすると、今度は飛騨牛の寿司を食べに行きました。炙りの飛騨牛がネタとして乗っており、その上には塩や、しょうがと醤油がかけられていました。肉はやわらかいのですが若干歯ごたえがあり、噛めば噛むほど味が出る美味な一品でした。

そんなわけで一日目からおいしい物を食べていました^^
次は旅行二日目です。

2015年9月28日月曜日

第24回ふつうのちゃかい

こんにちは。そして初めまして。部員の成瀬です。


 先日、具体的には9月23日に第24回ふつうのちゃかいを行いました。
今年は例年に比べ新入生の割合が多く、かなり不安要素が多い中での茶会となりました。
茶会が始まる前は新入生を中心に皆顔が強張っていました。
しかしいざ始まると、なるようになるとはよく言ったものです。続々とお客様が来てくださり、思っていたよりもスムーズに会が運んでいきました。
 さらに予想を遙かに超える方がお越しくださったのでお菓子の数が足りなくなってしまい途中で追加発注する始末に・・・。
若松園様本当にありがとうございました。
 そんなこんなで嬉しいのか嬉しくないのか良く分からない悲鳴を内心あげつつ無事に終えることができました。
 反省点ももちろんありましたが、一応大盛況(?)という形になったのではないでしょうか。
お越しくださった方々、本当にありがとうございました。
そして、一息つくのも束の間次は技科大祭があります。
日取りは10月10日(土)、11日(日)です。
多くの方のお越しをお待ちしてます!!

2015年9月28日 自宅にて 成瀬

2015年9月13日日曜日

ふつうの茶会のご案内

こんにちは。

ふつうの茶会のご案内です。
お陰様で、私たちが催すこの茶会も今年で24回目を迎える運びとなりました!
こうしてまたお茶会を開くことができるのも、皆様が毎年足を運んでくださるその積み重ねによるものであると思っています。この日のために日々稽古に励んで参りましたので、精一杯お茶を点てさせていただきたいと思います。

下記の通り釜を懸けさせて頂きます。
お時間の都合がございましたら
お誘い合わせの上、どうぞお気軽にお越しくださいませ。


~ご案内~

ふつうの茶会
日時 平成27年9月23日(水、祝日) 午前10時~午後3時
なお席の都合上、2時半までにお越しいただければ幸いです。

場所 豊橋市 豊橋公園内 三の丸会館
会費 500円(薄茶一服)
連絡先 mail address: ocha.tut@gmail.com
アクセス 豊橋鉄道市内線 豊橋公園前下車 徒歩約7分
駐車場には限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。




染物体験をしました

こんにちは、中村です。

今日は三河青年部のイベントである「染物体験」に参加しました。おちゃのかいからは私ともう一人の後輩Kと染物をしました。



染物を教えてくださったのは有松染めをしている先生夫婦でした。
今回の染物は、タコ糸や紐で布を縛ってから熱い染料に入れて煮込むと、縛ってあるところだけ色が染まらないため模様の形になる、というものです。また、私は桜の模様を入れました。特定の形を染物に入れる時はタコ糸を縫い付けて模様を作り、模様の部分もタコ糸で縛ってから色を付けると、ちゃんと模様になります。最初にレクチャーを受ける時は「難しそうだな…」と思いましたが、慣れると難しくないし、すごくハマります^^

こうして青年部の皆さんと楽しい会話をしながら皆さんで染物をしました。本当は私の染めた染物を見せたいのですが、地区大会の技科大席で使う予定なのであえてここには載せませんでした。地区大会の時にご覧になるか、そのあとにブログを書く機会があればそのときに載せようと思います。

今日の体験はとても興味深かったし、楽しい時間を過ごすことができました。そして、また青年部のイベントがあるならば参加してみたいと思いました。

2015年8月25日火曜日

オープンキャンパス

こんにちは。
もっと早めにこの投稿をしたかった訳ですが、私が夏風にやられてしまって遅れてしまいました....。

さて、今年も8月22日(土)にオープンキャンパスで私たちの大学に来ていた方々に無料で呈茶をしました。お越しくださった方、ありがとうございました。


今年のオープンキャンパスではなんと部に対する予算が大幅に削られてしまい、呈茶ができるのかとても心配でしたが、今年も無事大盛況でした。ただ、沢山のお客さんがいらっしゃって水屋も客席の部屋もてんてこまい.....新入生が外でお茶を点てる暇も無いくらい忙しかったです。それでも嬉しそうにお茶を飲んで帰っていく方々を見て嬉しく感じたし、少しほっとしました。


オープンキャンパスで手伝ってくれた今年の新入部員と、先生方です。女性部員が増えました^^
新入部員の皆さん、よく働いてくれて助かりました。

さて、オープンキャンパスは大盛況の中終わり、無事成功したように思えますが、反省する点も多々ありました。その反省点を踏まえて、来たる9月の「ふつうの茶会」に生かしたいと思いました。

今年のふつうの茶会は9月23日(水)です。沢山の方にお越しして頂きたく思います。

中村

2015年6月13日土曜日

ニューヨーク留学生のおちゃのかい見学

 こんにちは、中村です。一昨日大学の国際交流センターからの依頼により、サークル紹介ということでニューヨークから来た留学生のおちゃのかいの見学がありました。普段のお稽古を留学生に見学してもらい、その後にお菓子と抹茶を頂いてもらうことで、「茶道」というものを留学生に知ってもらう、あるいは興味を持ってもらうというものでした。


 ただし、留学生の方々とは英語で話さなければならないです。通訳の方がついてはいるのですが、自分たちで英語を話して説明するのはとても苦労をしました。また、僕たちの方でも通訳の方の分のお菓子が足らなかったり、お茶を出すのが滞ったりしてスムーズに事を運べなかったり…とにかく反省することが多かったです。


 それでもやはり留学生に「茶道」というものを紹介したいという気持ちは強かったので前年からいる部員も新入部員も一生懸命、楽しんでもらえるように努めました。

 この見学を通して、僕は英語で外国人に「茶道」を英語で紹介するのは難しいけれど、そういうことのできる人になりたいと思いました。また実際に海外にも茶道教室が展開する時代の中で、自分は「茶道」とどう付き合うといいのか、あるいは面白いのか考えるさせられました。


 最後に、おちゃのかい見学のときに飾った軸は「一期一会」です。僕らにとっても留学生にとってもこの経験は一度きりかもしれないです。英語で訳すなら「Treasure every encounter, for it will never recur.(どんな出会いも大切にしよう、再び会うことはないのだから。)」ですね。この見学が留学生にとって忘れられない思い出になればなあと思いました。

2015年5月20日水曜日

茶粥と茶摘み体験をしました。

こんにちは、中村です。
5月17日の日曜日、三河青年部のイベントである「茶摘・茶粥体験」をしに、他の部員と愛知県西尾市まで行きました。

訪れた場所は市内のお寺「紅樹院」。このお寺は徳川家康の伯母を弔うために創建されたものですが、明治期の住職である足立順道という人が西尾市に茶産業を広めたことから茶祖の寺として知られています。また、西尾市の小中学校では実際に茶摘みの体験があるそうです。


この場所ではお寺の歴史を聞いたり、お茶や茶碗のことも聞きました。個人的には西尾の茶碗の「茶ノ木灰釉」という釉薬が気に入りました。その名の通り、切り取った茶ノ木の枝を灰にして集めたもの精製し長石と混ぜ合わせたものです。色合いは黄色っぽいのですが所々お茶の色をした模様があり、とても味わいのある茶碗でした。その後は茶を精製する工場の見学をしました。このような機会が無ければ茶の工場の見学はしないため、精製する機械や精製工程など、とても新鮮に写りました。
昼食は点心と茶粥がでました!


茶粥はお茶の味がしっかりしていておいしかったし、また食べやすかったです。また食べたいなぁ...
昼食後は「お茶インストラクター」の資格を持つスタッフの方が美味しい日本茶、抹茶の淹れ方や点て方を教えてくださいました。
ちなみに美味しい抹茶の点て方は、まず抹茶の粉を入れた後水10 ccを加えて「練り」ます。その次にお湯50 cc(90℃くらい)を加えて「点て」ます。こうすることで美味しく召し上がることができるそうです。プライベートで実践してみたいですね。
最後は茶摘み体験をしました。茶の摘み方は枝の下を利き手じゃない方の手で固定し、利き手で枝の下から上に引っ張るような感じで生葉を摘みます。ちょっと難しいですが慣れると面白かったです。
全体を通してその地域とお茶のことを聞くことや、茶摘み体験をするという機会はほとんどないため、このイベントの多くが新鮮に写りました。体験自体とても面白かったし、お茶や茶粥もおいしかったので半日のイベントでもとても充実した時間を過ごすことができました。

また機会があればこのようなイベントに参加しようと思います。

2015年5月11日月曜日

太陽と子どものまつり

こんばんは。
 廣瀬です。昨日は近くの高師緑地公園で行われた太陽と子どものまつりに参加してきました。
 太陽と子どものまつりは模擬店やステージイベント、広場でのダンスなどがあり、とても活気のあるイベントです。毎年裏千家淡交会の青年部もお抹茶体験として模擬店を出店しています。
 
 今年は前日雨が降ってどうなるかと思いましたが当日は 快 晴 でとても気持ちの良い1日でした。豊橋名物の風が強いことを除いては。
 風にはかなり苦労しました。下に敷いてるブルーシートがめくれるのは序の口で、ブルーシートの上に葉っぱや松の雄花が乗ってこまめに外に出していました。

 今年は昨年よりお手伝いで参加された方が多く、20人以上参加していました。おかげで今年はそこまで忙しくなく、会場内を見て回ることもできました。
 今年も例年通り訪れた子供たちに抹茶を点てる体験と石臼で抹茶を点てる体験をしてもらいました。石臼でお茶をひく体験などはめったにできない体験で、楽しんでもらえたかなと思います。
 天気もよく、今年は目標の160人を超える170人以上のお客さんに来ていただいたそうです。忙しくも充実した1日でした。

2015年4月4日土曜日

部員募集のお知らせ

 こんにちは!B2の沓名です。少しずつ空気があたたかくなり、過ごしやすい季節になってきていますね。

 さて新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
新しい生活が始まり、たくさんやりたいこともあるかと思います。その中でも重要になってくるのがサークル活動ですが、よろしければおちゃのかいへ見学に来ませんか?
 お茶というと少し堅苦しいイメージがありますよね?しかしそんなことはありません!お茶に興味がある、礼儀作法を身につけたい、ただお茶とお菓子が食べたい、授業後に和む時間がほしいなどどんな理由でも大丈夫です。「一期一会」の気持ちで部員一同、皆さんをお待ちしております。お気軽にお越しください。

日時
毎週
火・金曜日の18~20時

場所
和室(食堂の近くのコモンズⅡのとなり)

※見学会会場変更のお知らせ※
 先日お配りしたおちゃのかいのビラに、見学会はひばりラウンジ(食堂の横)にて開催と記載されていましたが、会場が和室へと変更になりました。ご注意ください。

よくわからないことがあったら質問も受け付けます。
ocha.tut@gmail.com

2015年4月2日木曜日

お香のお稽古

こんばんは。
M2廣瀬です。最近は桜が満開になり、すごしやすい日々ですね。

 さて、火曜日から今年度のお稽古が始まりました。今回はお稽古の前半に「香を聞く」ということをしました。
香を聞くというと不思議な言い回しのようですが、要はお香の香りを楽しむということです。
香を焚くための香炉に雲母でできた銀葉という薄い板を置き、その上で小さな香木を焚きます。

香には香道というのがあってさらにいろいろな流派があるようです。作動で香を聞くときはそこまで難しいことはしませんが、作法があります。
裏千家でお茶を飲むときは時計回りに2回お茶碗をまわしてから飲みますが、香炉は反時計回りに2回回してから香を聞きます。
 今回は「香付花月(こうつきかげつ)」のうち、香の聞き方を体験するということでした。
 これまで香を聞いたことがなかったのでとてもいい経験ができました。

茶道は花道や書道、香道などともつながっていて本当に奥が深いです。そんなことを感じるお稽古でした。

2015年3月5日木曜日

勧送迎茶会

こんにちは。廣瀬です。
ここのところ中間発表やら学会やらの準備でバタバタしてます。

先週の土曜日(2月28日)に刈谷で青年部の勧送迎茶会に参加してきました。
あいにく技科大は期末テスト期間中で学部の学生はテストで忙しく、技科大から勧送迎茶会に参加したのは僕だけでした。 ただ、時間の計算を間違えて準備の途中から参加することになりました。
 
 遅れて行くと、三河青年部の副部長の方から一般お席が終わったあとの青年部役員の方のための身内だけの席で亭主をしないかと言われました。いきなりのことで、しかも最近は忙しくてお稽古できてないので流石にそんなところでお点前はできないと始めのうちは言っていたのですが、結局することに。身内の席ということでお稽古のつもりで気軽にやってもらって、ついでに卒業される方の半東付きにしますということでしたので了承しました。

 午前中は水屋側でお手伝いをしました。昨年の勧送迎茶会は人が多すぎて動きづらかったのですが今年はかなりゆったり出来ました。 今年の勧送迎茶会に参加した学生は自分だけで団体がいなかったこともあるのかもしれません。

昼食の時に懇親会があり、卒業生主催の面白いビンゴゲームがありました。色々と興味深いもので何かの機会にやってみたいのですが、ちょうどいい時が思いつきません。そこそこ人数ないと盛り上がりに欠けそうなのでサークルでやるにしては人数が少なすぎるかな。

 午後の席ではお客さんとして席に入りました。この次の席で亭主をするのでよくお点前を観察することにしました。少し離れた場所から見ていましたが、さすが、青年部の方のお点前は美しかった。あまりに美しかったので思わず見とれてしまいました。
 お道具の説明を聞いていると普段は夏に使うお軸が使われていました。主に卒業される方がお道具を選ばれたということでそれぞれのお道具の意味同士を結んで伝えられるメッセージ。非常によく考えられていて半東の方の説明を聞かないとわからないことですが、お茶会で何が面白いかと聞かれた時に僕は今ならお茶会に込められた思いと答えるでしょう。
 因みに今回のお菓子は「結(ゆい)」というお菓子でゆずの香りの庵がふわふわのもちでくるまれたお菓子でした。卒業証書をイメージされたそうです。

 そんなこんなで自分のお点前の番が回ってきました。1回軽く練習して更にお手本も見たのでとりあえず大きな間違いもなくお点前出来ました。青年部の方々に褒めて頂いてふつうの茶会と技科大祭の宣伝にもなったかなと思います。でも、しっかりお手点前できたのも日々のお稽古で先生方の熱心なご指導の賜物です。技科大で茶道に出会えてよかったなです。


ということで大変貴重な時間を過ごすことができた1日でした。

2015年2月8日日曜日

中京大学さんの卒業茶会

ご無沙汰です。M1廣瀬です。

 7月にある学会のアブスト(論文の要約)が未完成にもかかわらず中京大学文化茶道部さんの『卒業茶会』に行ってきました。アブストのほうは研究員の方に見ていただいて大量のアドバイスをいただいたために見通しが立ってたので何とかなりました。毎回的確なアドバイスで感服してしまいます。
 ・・・そんなことより卒業茶会です。

 昨日、2月7日に名古屋の八事山興正寺の竹翠亭(ちくすいてい)で行われました。11月に行ったお茶会ではぎりぎりに行ってしまったので今回は1席目ということもあり、かなり余裕を持って行きました。ところが今度は思いのほか早く着いたのでさわやかな朝日を浴びながら境内を散策しました。斜面に建っている円照堂の土台からは水が流れ出していて、夏に来ると気持ちよさそうなところでした。この交渉時は中京大学のすぐ裏にあり、学校から10分ほどで本物の茶室がある中京大学はいいですね。


 さて、よさげな時間になったので竹翠亭に向かいました。竹翠亭へ向かう坂の入り口に桜が1本、咲いていました。狂い咲きかと思いましたがシキザクラという桜らしいです。

今回の茶会の特徴というと、僕は『復刻版 みの里』というタイトルの手作り冊子です。内容は自己紹介で、位置づけとしては中学校とかで作った卒業文集のような雰囲気です。いろいろ不思議ですが待合では楽しく読ませていただきました。卒業の雰囲気を、ということなのでしょうか。

 待合では花びら模様の湯飲みに梅昆布茶が出てきました。この湯飲みは、柄の部分が薄くなっていて光がすけるきれいな湯飲みでした。

 さて、この卒業茶会は卒業生の席と春をイメージした席の二つから構成されています。どちらも薄茶席でした。どちらの席も落ち着いたお点前で思わず見とれてしまいました。松雄竜というと、お釜のふたを閉めるときの柄杓の構え方がかっこいいです。卒業生の席のお菓子はあんこが梅の絵が描かれた薄い赤の羽二重もちでまかれたお菓子で、もち持ちした羽二重とあんこがよくあってました。
 次の席のお菓子は伏見稲荷の初午が近いということできつねとねじり棒でした。竹翠亭の入り口に桜が咲いていたので桜の花びらかと思ったのですが、きつねらしいです。ねじり棒は口に入れるとやさしい甘さが広がりました。硬いはったい飴のような感じです。さらに、こちらの席のふた置は鳥居が3つくっついた形で三鳥居というものらしいです。お茶碗は志野焼きでした。冬の寒い日にしの焼きは気持ちも暖かくなるような気がします。

 二席あったのですがあっという間に終わってしまいました、今年でまだ2回目という卒業茶会ですが、積極的に外部のお客さんを招いてお茶会をはじめられるというのはすごいですね。

お茶会の後、例によって金山の名古屋ボストン美術館に『華麗なるジャポニズム展』を見に行きました。今年初美術館です。18世紀に日本が鎖国を解いた後、西洋には大量の日本の美術品などが流れ込みました。それにより、多くの美術家が影響を受け、さまざまな技法を試してみて自分たちの作品に取り込みました。ある程度自分でやってみないとうまくならないことは多くあるので論文もしっかりやっていこうと決意を新たにしました。

 楽しいお茶会でした。中京大学文化茶道部の皆様、ありがとうございました。