2017年1月30日月曜日

“考える”ということ

 こんにちは。中神です。つい先日、高校時代の友人と久闊を叙していたのですが、そのときと友人が一言、「無駄に考えているよね」と言ってくるではありませんか。何が無駄なのかさっぱりわかりませんが、同じようなことを思っている人もチラホラいそうなので私なりの考えを書きました。今回のテーマは言わずもがな「考えること」です。……“考えることを考える”というのもなかなかシュールな話ですね。

 さて、なぜ私が普段から、どうでもいいことから大切なことまで考えているかというと、いろいろと理由はありますが、1つには“本当に考えないといけない時に考えることができるようにするため”というものがあります。
 誰だって生まれた時から、素晴らしい思考力を持っているわけではありません(天才なる人物を除く)。最初は考えろと言われても、何をどうやって考えれば良いのかさえわからないと思います。そこで、考える練習をするのです。自分が気になったことを考える、このことは答えを出す期限も答えを求められるプレッシャーもありませんから、気楽に考えることができます。何事も練習しないと上達しませんので、気楽に考えられる状況の中で沢山練習をし、思考力を高め、最善の答えを瞬時に導き出せるようになりたいのです。
 例えば、人生を左右するような重大な決断を迫られた時、誰もが最善の答えを出したいと思うでしょう。しかし、期限内に、あらゆる可能性を考慮し、これ以上良い答えは存在しないと断言できるほどの最善の答えを導き出すということは非常に難しいものです。
 考えないといけない時だけ考えているようでは、最善の答えはおろか、もしかすると最悪の答えを最善の答えだと思い込んでしまう可能性も大いにあります。このような状況には誰だって陥りたくないと思うのですが、なぜ“無駄に考える”などと言われるのでしょうか。

 ところで、いざ考えてみようとしても考えるテーマに悩む方もいると思います。私はテーマは何でもいいと思います。お茶のこと、研究のこと、勉強のことでもいいですし、ゲームや遊びのことでも構いません。しかし、何を考えるにしても“深く”考えないといけません。物事の表面だけをなぞり、小手先の答えしか出さないようでは、思考力は向上しません。"深く考える"練習ができませんから。どのくらい考えれば良いかと聞かれると困りますが、他人のどんな指摘にも対応できるくらい考えれば上出来でしょう。しかし、最初からここまで考えることはできませんから、とりあえずは、自分が納得する答えが出るまで考えてみてください。すぐに他人に聞いては駄目ですよ。

 試しに、少し考えてみましょう。一応、おちゃのかいのブログですから、茶道のことについてひとつ。

「風炉点前では襖は開けたままなのに、炉点前では襖を閉めるのはなぜか」

考えましたか?簡単に思いつく答えとしては「暑いから・寒いから」だと思います。けれども、よく考えてみてください。暑い夏の時期でも濃茶点前では風炉を使っていても襖は閉まります。どうやら、襖を開けるか閉めるかは気温だけで決まるものではないようです。それではなぜ?もしかすると襖が持つ意味にヒントがあるかもしれません。さて、襖の持つ意味とは……?
 と、考えていくのです(この通りに考える必要はありませんが)。身近なところに謎があって、ヒントがあって、物語があるのですから、いろいろなことを考えてみてください。

 しかし、このようなことを書くと正しい答えを出すことに必死になる方が現れると思います。そんな方にはもれなく「石器時代の娯楽は何か」という正答の存在しない問題をプレゼントするのですが、そもそも正しい答えを出す義務はありません。考え方が身についていない状態で正しい答えを出そうと思うだけで、それが足枷となって上手な思考ができなくなります。間違った答えが出ても問題がないように“自分が気になったこと”を考えるわけですから、沢山考えて沢山間違えてください。誰かに被害を与えるわけでもありませんし。
 
 ……だいぶ疲れてきました。よくよく考えると、私がここに書けば書くほど、これを読んだ方の考える機会を奪っているのですね。そんな残酷なことはしたくありませんから、もう書くのはやめましょう。続きはご自身で考えてみてください。

 中神(人生を豊かに生きたい)

2017年1月15日日曜日

2017年 新年のあいさつ

 ブログをご覧くださっている皆様、新年明けましておめでとうございます。B3の沓名です。
前年は部員もたくさん増え、また外部のお茶会にもよく行くようになりました。この調子で日々稽古を頑張っていきたいものです。

 さて先日のことになりますが、新年初めのお茶会として豊橋三の丸会館で開かれた六日会に参加してきました。周りは自分より何倍も茶道歴のある先生方ばかりでとても緊張しました。

 今回の六日会は初釜(年が明けて初めのお茶会)ということで、普段の内容に加えお膳が付いており、少し豪華な仕様となっていました。どの料理も大変おいしく、この時点で来て良かったと思ってしまうほどでした。

 本席に移り、お茶とお菓子をいただきました。冬休み中に稽古をしていなかったため、作法が飛んでしまうアクシデントはありましたが何とかお茶をいただくことができました。やはり日頃からの練習が大事ですね。それでも亭主や半東の方は丁寧に説明してくださり、とても身になるおty会となりました。

 最後となりますが、あと三か月で新入生が入ってくるかと思うと一年が早く感じますね。先輩として後輩の鏡となる姿を見せることができるよう精進していきたいと思います。
これからも一年よろしくお願いします。