皆様こんにちは。修士1年の和田です。
先日、安加比古窯に楽茶碗を作りに行ってきました。私は4年前にお茶碗を作ったことがあり、再び加藤隆生先生の所でお茶碗作り体験ができるこの日を楽しみにしていました。
お茶碗作りをする建物に入ると周りにはお茶碗や干支香合、花入れなど加藤隆生先生の作品が展示されており、お道具を拝見させていただきました。加藤隆生先生の楽茶碗の説明を聞いた後、お茶碗を作り始めました。周りに飾ってあるお茶碗の形を参考にしつつ、自分が作りたいお茶碗を思い浮かべながら手で土をお茶碗の形にしていきました。
お茶碗の形を作って乾燥させている間、和室とお道具をお借りしてお稽古をしました。お稽古の後、お茶碗が乾燥するまでまだ時間がかかるため、私は水屋にあるお茶碗を拝見したり和室から見える庭を眺めたりして過ごしました。普段、他の場所の茶室や水屋をよく眺めることは中々できないため、見ることができたのは大変良かったです。
しばらく乾燥させた後、今度はお茶碗を削って高台を作る作業をしました。乾燥させたお茶碗を削って高台を作るのは思っていた以上に力が必要で大変でしたが自分が作りたいと思っていたお茶碗を作る事ができました。皆それぞれお茶碗の形もお茶碗の銘も違っていて、個性のあるお茶碗を作っていました。お茶碗が焼き上がりこちらに届く時が楽しみです。
お茶碗には作った人の性格などか表れると思うので、皆のお茶碗を拝見する時にはどのようなことを思ってこのお茶碗を作ったのか考えながら拝見したいなと思います。お茶碗は使っていくことで表情を変えていくそうなのでお茶碗が届いた後も大事に使っていき、完成に近づけていきたいと思います。
今年も私達おちゃのかいのお茶碗作り体験を引き受けてくださった加藤隆生先生、ありがとうございました。再び貴重な体験をさせていただきましたこと心から感謝いたします。