3月4日に名古屋大学松尾流茶道部様主催の鶴聴茶会に行って参りました.
洗心軒という古き良き和の魂がある近代建築の中で,歴史を感じながらお茶室に臨みました.
受付を済ませた後寄付きにて火鉢のほのかな温かみの中,炭手前の準備ができるまで待機しました.私は火鉢を見るのが初めてだったので,建てられた当初もこんな感じだったのだろうかと思いに耽っていました.
そうこうしているうちに本席に呼ばれ手水で身も心も洗った後,炭手前を拝見しました.まず席について水差しと建水,火箸と柄杓が入っていた瓶の文様がすべて一緒で,見栄えをよくするためわざわざ揃えてくださったのだろうなと思いました.そして,炭手前では火箸を1本ずつ取ることなど流派の違いも見られました.
そして,そのままお濃茶に移りました.お濃茶でも袱紗の捌き方が違うなと思いました.そして,お茶が出てきたときに,古帛紗にお茶碗が乗ってきたので,少し戸惑ってしまいました.
次に別の部屋に移り,懐石料理をいただきました.懐石料理のいただき方をまとめたプリントを事前に配布していただいていたので,御飯が全員分一膳で出てきて御飯がくっついて取りにくかったですが,作法に戸惑うこともなくおいしくいただけました.
そして,中立ちで寄付きに戻りドラの音で薄茶席(本席と同じ場所)に入り,薄茶をいただきました.そこでは,象牙の真の茶杓で気配りが感じられました.
このお茶席は流派の違いもあり,戸惑わないか心配でしたが,歴史を感じつつ楽しくお稽古に臨むことができました.
全席を通じて,足のことをとても気遣って下さり,足がしびれてしまう私としては,大変ありがたかったです.
また今回は,愛知学院大学茶道部様とご合席させていただきました.主催してくださった名古屋大学松尾流茶道部様とともに,この場を借りて改めて礼を申し上げます.
学部2年 京極友宏
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